2014年4月22日星期二

何を達成したいのか理解できない




「ユナイテッドは今季、頭を悩ませ続けてきたが、プランは何だったのか。彼らのプレーを見ても目標が見えないし、何を達成したいのか理解できない。昨季、 リバプールのロジャーズは結果を出せなかったが何をしたいかを示していたし、今季のマルチネスにもプランが見える。だがユナイテッドのプレーからはそれが 見えないし、選手交代を見てもそうだ。

 私が現役の時はユナイテッドがリーグを牛耳っていたが、できるなら今のようなユナイテッドを相手にしたかった。なぜ私の現役時代にこういうプレーをして くれなかったのか。ユナイテッドは今季不振を極めているし、モイーズにも批判が集中しているが、中でも11敗目となった今日の試合は最低だった。

 モイーズはもっと選手たちにゲキを飛ばす必要がある。昨季王者だったチームがいきなり7位に落ちるというようなことはあってはならない。選手交代にして も、マタはトップ下で先発したにも関わらず、選手交代に伴って右サイドで10分プレーし、再びトップ下に戻った。あの種の戦術はまったく理解できない」

――ドワイト・ヨーク解説者(元マンチェスター・ユナイテッドFW/トリニダードトバゴ代表)

「コールマンには力強さと速さに加え、質の高いプレーと判断力が備わっており、それをピッチ上で見せられる成熟した選手になっている。

 エヴァートンが先制した後、ユナイテッドはさらに苦しくなった。エヴァートンは試合を通して素晴らしいプレーを見せていた。ユナイテッドは巻き返すことができず、終始エヴァートンの攻撃に対応できなかった。

 エヴァートンの2点目は今日の彼らのプレーを要約していた。自陣でボールを奪い、素早いカウンターからサイドに展開し、右サイドのコールマンからペナルティエリア内へ走ったミララスへのスルーパスがゴールになった」

2014年4月16日星期三

モスクも茶室も内部は、身分を問わない平和な空間

イスラーム教徒と日本人の道徳や行動には、このように多くの共通点がありますが、日本の茶道をUAE人と一緒に稽古していくうちに、モスクと日本の茶室にもその構造や中で行う動作に多くの類似点があることがわかってきました。

 イスラーム教徒が礼拝を行うモスクには入り口そばに必ず水道があります。モスクで礼拝をする前は必ず手を洗い、次に口をすすぎ、鼻、顔、腕...... と続きます。一方、茶道では茶室が建っている敷地に「つくばい」という手水鉢(ちょうずばち)が置いてあります。茶室へ向かう客は手水鉢に備えられている 柄杓で手を清め、次に口をすすぎます。モスクに入る前の方が清める部位が多いですが、モスクでも茶室でも入る前に手を清め次に口をすすぐところがまったく 同じです。

 右手はきれいなものを、左手はそうでないものを扱う、という考え方も同じです。イスラーム教徒は右手を使って食べますが、茶道でもきれいな道具は主に右手で扱い、使用済みの水を入れる道具は左手で扱います。

 モスクと茶室の概念も同じです。モスクの内部は平和であり、誰もが平等で貴賎の差がなくなるので、首長と一般の人々が隣り合わせで礼拝することもあるそ うです。茶室の中もモスク同様、身分を問わず誰とでも同席できる平和な空間です。茶道が発展した戦国時代、武将たちはこぞって茶道に熱をあげましたが、武 士は茶室に入るとき帯刀を許されず、刀は茶室外に預けておかなくてはなりませんでした。 taobao

2014年4月7日星期一

野田聖子

「永田町」には弁護士に官僚に学者にと、じつにいろんな職歴を経験した人たちが政治家として集まっている。その中でも、自民党の野田聖子総務会長(53) は、なんと、5つ星ホテルの帝国ホテルの出身という異色の経歴の持ち主であるのをご存じだろうか。そんな野田氏が4月1日、ニコニコ動画で山本一太内閣府 特命担当相の番組に出演したときに披露したエピソードには驚いた。

 かつて、あの英国の人気スパイ映画シリーズ007で、ジェームズ・ボンドを演じた名優、ロジャー・ムーアに思わず粗相をやらかしてしまった経験があった、というのだ。

 ときは昭和58年。野田氏は当時23歳で、帝国ホテルの人気コーヒーショップ「サイクル」のウェイトレスだった。あるイベントで来日していたロジャー氏が「ワン モア コーヒー!」とおかわりの1杯を楽しもうとしたときに事件は起きた。

 とびきりの笑顔で野田氏が「イエス」とコップを渡した途端、チャポッとはねてしまったからさあ大変! 周りにいた映画の配給会社の人たちは大慌て。でも、ロジャー氏はまったく怒ることもなく、優しく笑顔を見せてくれたという。

 野田氏は「ホンモノの大物って違うんだなあ」と感心しきりだったという。そして番組ではこう続けた。

 「永田町でぷりぷりと怒っている大物を見ると、ううん?ってなるよねえ」

 なるほど、納得。思えば無愛想な政治家が今、いかに多いことだろう。

 そう思いながら、野田氏の選挙区、岐阜の後援会が3年前に出した対談集のページをめくってみる。

 すると、元共産党政策委員長で政治評論家の筆坂秀世氏との対談で「政治家にとって一番、大事なのは『笑顔』でいられることですよ。やっぱり、国民に不安を与えちゃいけないなっていつも思います」と語っていた。

 野田氏は、いつも「笑顔」だ。国会で取材するときも、そうでないときも。ロジャー氏も顔負けの笑顔を記者団に見せてくれる。それにいつもほっとする。

 対談集では「本当の笑顔は嫌な思いをした後じゃないと出ないなって、最近、この年になって感じるようになりました」とも振り返っていた。

 22歳から26歳まで、苦労に苦労を重ねたという帝国ホテル時代。後には国際セールス部の女性セールス部員にもなったが、実は、それが今の野田氏の「笑顔」の原点だった。

 先ほどの対談集をさらにひもとくと、自民党の丸川珠代参院議員との対談では、いみじくも「私が最初にいただいた給料はトイレ掃除の報酬。客室掃除係にな り、1日80室くらいトイレを磨いた結果、当時手取りは10万円そこそこだった。だから、仕事というのは苦しいものだっていうのが、自分の社会人としての 原点なんです」とも語っていた。

 そして、こうも言い切った。「(帝国ホテル時代の)あの時の仕事に比べれば、国会議員としていろいろな仕事があっても全然、苦しくはないんです」

 続けて、「私は当時、一生懸命、掃除を覚えたから、万が一のときにもちゃんと自分で自分のことを食べさせることができるという思いがある。だから、(平成17年の郵政民営化選挙で)あの小泉純一郎首相にも迎合しなかったわけです」とも。

 そんな彼女も、安倍晋三内閣の発足と同時に、ついに第52代目の総務会長という「党三役」にまで駆け上がった。ただの「大物」ではない。あの「笑顔」を武器に、誰にも負けないお酒の飲みっぷりもあいまって、今やすっかり「ホンモノ」の大物政治家になっている。

 夢は女性初の首相だ。その実現まで番記者としてしっかりと見届けてみたいなあ。番組出演を終え、笑顔でスタジオを後にする野田氏の映像を見ながら、そう思った。taobao代行