イスラーム教徒と日本人の道徳や行動には、このように多くの共通点がありますが、日本の茶道をUAE人と一緒に稽古していくうちに、モスクと日本の茶室にもその構造や中で行う動作に多くの類似点があることがわかってきました。
イスラーム教徒が礼拝を行うモスクには入り口そばに必ず水道があります。モスクで礼拝をする前は必ず手を洗い、次に口をすすぎ、鼻、顔、腕......
と続きます。一方、茶道では茶室が建っている敷地に「つくばい」という手水鉢(ちょうずばち)が置いてあります。茶室へ向かう客は手水鉢に備えられている
柄杓で手を清め、次に口をすすぎます。モスクに入る前の方が清める部位が多いですが、モスクでも茶室でも入る前に手を清め次に口をすすぐところがまったく
同じです。
右手はきれいなものを、左手はそうでないものを扱う、という考え方も同じです。イスラーム教徒は右手を使って食べますが、茶道でもきれいな道具は主に右手で扱い、使用済みの水を入れる道具は左手で扱います。
モスクと茶室の概念も同じです。モスクの内部は平和であり、誰もが平等で貴賎の差がなくなるので、首長と一般の人々が隣り合わせで礼拝することもあるそ
うです。茶室の中もモスク同様、身分を問わず誰とでも同席できる平和な空間です。茶道が発展した戦国時代、武将たちはこぞって茶道に熱をあげましたが、武
士は茶室に入るとき帯刀を許されず、刀は茶室外に預けておかなくてはなりませんでした。 taobao
没有评论:
发表评论